UJIEN VI — Decision Record

業態サフィックスカラー 決定理由書DECIDED 2026-07-14

決定者: オーナー / 起案: クリエイティブ部 / 適用: 恒久固定(全接点: 看板・サイン・メニュー・カップ・SNS・EC・印刷物)
上位規範: strategy/direction.md(ミニマリズム×システマティック)/ ujien/brand/NAMING.md §1
→ 検討時の比較シート(3案 × 4背景 × コントラスト実測)を見る

01決定事項

UJIEN CAFE
UJIEN STAND
UJIEN ROASTERY
要素色名HEXRGBCMYK(近似)PANTONE(近似・要現物校正)
UJIEN(共通)#23181535 24 21C0 M31 Y40 K86Black 4 C 系
CAFE碾茶の深緑#2f6a4847 106 72C56 M0 Y32 K58555 C 系
STAND新芽の若緑#608d3f96 141 63C32 M0 Y55 K457742 C 系
ROASTERY焙煎の褐#785536120 85 54C0 M29 Y55 K537505 C 系
マスターグリーン(宇マーク)#3b4a2459 74 36C20 M0 Y51 K715747 C 系

同時決定: マスターグリーンを宇マークSVG実色 #3b4a24 に正規化(従来並立していた #3d4b09#294100 は退役)。

02背景 — なぜ「決める」必要があったか

03設計原理 — 色の3属性それぞれに意味を割り当てる

「なんとなくの3色」を排し、色相・彩度・明度の3属性すべてに規則を持たせた。ブランド方針(direction.md)の中核概念「規格化された複数性」を、カラーに適用したものである。

属性担う意味規則
色相(色み)茶の工程 = 業態の提供価値碾茶・抹茶の深緑 145°(CAFE)→ 新芽・煎の若緑 95°(STAND)→ 火入れの褐 28°(ROASTERY)
彩度(鮮やかさ)ブランドの統一トーン3色とも 38% に固定。「静かな高級感」を彩度の抑制で担保
明度(明るさ)サービス速度・滞在時間滞在型は深く、高速型は軽く(CAFE 30%/STAND 40%/ROASTERY 34%)
つまりこの3色は「茶がどの工程の姿で提供されるか(色み)」と「客がどんな速度で過ごすか(明るさ)」を同時に符号化している。新業態が将来増えても、この2軸に当てはめれば色が導出できる——好みで選ぶのではなく計算で決まる、拡張可能な体系である。

04検討経緯 — 3案比較と採用理由

A案 製茶工程×静のトーン(採用)B案 単色ミニマルC案 素材色忠実(仮案の規格化)
概要仮案の3色相を保ち、彩度38%に沈めて規則化3業態ともマスターグリーン1色。識別は語に委ねる仮案の鮮やかさを保ったまま彩度56%で規格化
direction.md §1(抑制パレット)◎ 最ミニマル○ やや鮮やか
業態の識別速度(サイン・カップ)△ 語を読む必要
意味の説明力◎ 工程×速度の2軸○ 素材色のみ

A案採用の理由:

  1. 仮案の直感を捨てず、昇格させた — オーナー仮案(深緑・黄緑・褐色)の色相選択は「茶の工程」という正しい軸を直感的に掴んでいた。A案はその直感に規則(彩度統一・明度=速度)を与え、再現可能な体系に変換したもの。
  2. ブランド方針との整合が最も高い — 彩度38%は「ラグジュアリーに通じる抑制の効いたパレット」(direction.md §1)を満たしつつ、業態識別に必要な色差は保持する均衡点。C案の彩度56%は店頭視認性で勝るが「静かな高級感」から離れる。
  3. B案の弱点が実運用で致命的 — 色で分けないB案は思想としては最もミニマルだが、サイン・カップ・アプリ等の小さな接点で業態を一瞬で識別できない。3業態が同一商圏(梅田は CAFE と STAND が併存)に並ぶ宇治園では識別速度を優先すべきと判断。

05参照した他社の設計ロジック

事例設計軸取り入れた点
スターバックス/Reserve格軸(コア=単一緑・上位業態=黒+銅)「色替えで業態差を示す」構え。ただし宇治園は格差でなく工程差を軸にした
ネスプレッソ カプセル工程・強度軸(焙煎の深さ=色)色が商品属性を説明する思想。A案の色相軸の直接の参照枠
鉄道路線カラー機能識別軸(恒久固定・全接点同一値)「一度決めたら永続・値を揺らさない」運用規律
中村藤吉(テイスト基準)言語軸(漢字/英字で業態区分・色は抑制)色を第1識別子にしない抑制。宇治園でも主識別は語+言語、色は第2レイヤー

※一般に知られるブランド運用からの解釈であり、各社公式ガイドラインでの裏取りは行っていない(参照枠としての利用に留める)。

06検証 — コントラスト(WCAG 2.x 相対輝度)

白地判定(ロゴ=大型文字 3:1)
CAFE #2f6a486.4:1✓(小型文字 4.5:1 も満たす)
STAND #608d3f3.9:1✓(小型文字では 4.5:1 未満 → 使用ルールで墨/白抜きに切替)
ROASTERY #7855366.7:1✓(小型文字 4.5:1 も満たす)
使用ルール(検証結果から確定): ① カラーサフィックスは白・生成り等の高明度地のみ。 ② 暗地(墨地・マスターグリーン地)は全要素を白 #fbfbf9 に反転。 ③ クラフト紙等の中明度地は3色ともコントラスト3:1未満 → カラー不可(墨一色 or 白抜き)。 ④ カップ印字等の小型文字(目安13pt未満)はカラー不可 → 墨 or 白抜き。 ⑤ 層1(宇治園 心斎橋本店・漢字主)は本体系の対象外(墨のみ)。

07モノクロ・1色使用規定(2026-07-14 追記)

カラーが使えない接点——レシート印字・FAX/コピー・新聞広告・箔押し/空押し/刻印・ゴム印・コスト都合の1色刷り——のための公式バリエーション(デザイナー指摘を受けて追加)。

墨一色版(基本)
UJIEN CAFE
UJIEN STAND
UJIEN ROASTERY
白一色版(暗地・写真上)
UJIEN CAFE
UJIEN STAND
UJIEN ROASTERY
正色一色版(特色1色刷り)
UJIEN CAFE
UJIEN STAND
UJIEN ROASTERY
規定: ① 墨一色版=モノクロ時は全要素(UJIEN+サフィックス)を墨に統一。グレー段調で業態色を再現することは不可(小サイズで潰れる・網点が濁る・値管理が増える)。モノクロ時の業態識別は語(CAFE / STAND / ROASTERY)に委ねる。 ② K100置換=墨 #231815 はCMYK4色掛け合わせのため、1色刷り・モノクロ印刷では K100 に置換。箔押し・空押し・刻印・焼印は「色なし」=箔色/素材色に従う(サフィックス色の箔再現はしない)。 ③ 白一色版=暗地・写真上は全要素 白 #fbfbf9(§6 反転ルールと同一)。 ④ 正色一色版=緑1色が使える特色1色刷り(封筒・スタンプ・包装紙等)では正色 #3b4a24 一色も可。サフィックス色単独の1色使い(例: ROASTERY褐一色)は不可——1色時に許されるのは墨・白・正色の3つのみ。

補足: 検討で見送ったB案「単色ミニマル」は、このモノクロ運用として体系内に位置づけ直された——カラー環境では工程×速度の3色、制約環境では単色、という2階建てで体系が閉じる。

08退役色・移行